骨粗しょう症
骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、骨量が減って骨が弱くなり、ちょっと転んだだけで背骨や手首の骨、股関節などに骨折がしやすくなる状態です。骨折が生じると、背中が丸くなったり身長が縮んだりします。
体の中の骨は生きていて、新たに作られること(骨形成)と溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。このバランスが崩れると骨がスカスカになってきます。
女性は50歳で骨ドックを
骨粗しょう症は女性ホルモンの分泌が低下する更年期以降に多く見られます。症状がなくても閉経後の女性は、1年に1度、骨密度検査をお受けになるようお勧めいたします。
骨密度検査について
当院では腰と太ももの骨で骨密度検査(DXA法)を行います。これは高低2種類の異なるX線を測定部位に照射するもので、その透過度をコンピュータで解析することで骨量を調べるというものです。様々な骨密度検査の中でも、より正確に骨密度を測定できる機械を導入しております。検査はベッドに5分間程度寝ているだけで終了です。
治療について
骨粗しょう症の予備群である場合は、骨を強くする食事、つまり、カルシウム(牛乳、小魚、小松菜、大豆など)、ビタミンD(サケ、さんま、椎茸、卵など)、ビタミンK(納豆、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなど)やタンパク質(肉魚類、卵、乳製品など)を意識して摂取し、日常生活の中でできるだけ運動量を増やしましょう。しかし、一旦骨粗しょう症と診断された場合には、お薬が必要となります。 一人一人に合った治療法を一緒に考えていきましょう。